強盗に入った家の娘がやけにセックスが上手い件…深い闇を抱えた少女と闇金社員の青年、共犯者となった2人の逃避行
今回はドバト先生『少女とギャングと青い夜』をレビュー。
全7話の長編でストーリー性の高い作品です。全編を通して主にヒロイン・キリコと闇金勤務の青年・レオンの関係が描かれます。強盗と少女、イカれた日常をぶち破る非日常から始まるジュブナイルストーリー!
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詳細レビュー
ヒロインは調教済み!?
冒頭シーンからも匂わせていますが、ヒロインのキリコは父親によって調教済み。ただしキリコというヒロインの”異常性”はそれにとどまらない。
強盗の見てる前で拘束された父親のフェラを始めるキリコ。銃を向けやめさせようとしても、やめないと一蹴して最後まで続ける。第一話サブタイトル『なんだこの女!』の通り、とんでもないヒロインです。
娘から父への反撃
キリコの目的は父親を裏切ること。絶対に秘密にしなくてはならなかった関係を強盗の前ですべてさらし、その後は強盗に「セックスしてくれませんか」と懇願する。
父親以外の男とするのは初めてのキリコが上手く出来たか不安がったり、彼氏ができるかを気にしたりと年相応のヒロインらしさもここで見せてくれます。
強盗と被害者から共犯者へ!変わっていく2人の関係
父への復讐のためのセックスを済ませたあといつの間にか普通に話すようになっていた2人。レオンの話を聞いたキリコがお金を稼ぐための提案を持ちかけ、共犯の後逃避行へ。
当初はお互い「好きじゃない」と言い合う打算的な関係でしたが、少しずつその関係は変わっていきます。特に中盤からラストにかけて畳み掛けていくように加速していくので、同じ2人のHシーンでも見え方の違うものになってきますね。
単独ヒロインものとしての見どころ
単独ヒロインに対して父親とのプレイ(回想を除く)が2回、レオンが5回、レオンの追手に捕まって1回。イチャラブ、変態プレイ、NTRと幅広い。
特に調教済みヒロインとしての長所を存分に活かした変態プレイが多いこともこの作品の特徴の一つです。第四話のお風呂セックスではアナルもいけることが判明したり、第六話ではクンニに過剰反応してしまうほか、レオンから「上手だなマジで!」とツッコミが入ってしまうほどの腰使いを見せたりします。
レオンの追手に捕まってしまう第五話ではそれまで見せなかった年相応の女の子らしい弱さが見え、キリコのヒロイン性をより高めています。ここから第六話のお互いを気遣いながら身体を重ねるシーンへと繋がっていく展開が良い。
総評
絵 | 少女漫画風であっさりめな味付け |
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ストーリー | 後半からラストにかけての盛り上がりが◎ |
性的嗜好 | 童顔控えめボディのヒロインと変態プレイの数々、NTRもあり |
読みごたえ | 長編ながらテンポの良い展開に程よくHシーンが混ぜられ読みやすい |
作者ドバト先生のあとがきによると原型となるストーリーに月9やケータイ小説などの要素を盛り込んだものとのこと。言われてみれば思い当たる展開が多く、絵だけでなくストーリーも女性向け作品を成人向け漫画にコンバートした感じがあります。
最初は打算的な関係だった2人が連れ添いながら芽生えた感情に不器用に向き合い、その仲を深めていくのが面白い。何度も身体を重ねながら少しずつその関係性が変化していくのはこういった単独ヒロイン長編の醍醐味ですね。
また、後半からストーリーが加速していくとともに2人、特にヒロインであるキリコの内面描写が増えてきます。第六話のカーセックスの最中少し重い空気の中で言葉を絞り出し、本音を伝えるシーンが印象的。
登場人物は少ないもののただ2人で延々ヤりまくるだけでなく、そうした細かい心情の変化なども魅せてくれるので飽きのこない一冊です。
作品データ
タイトル | 少女とギャングと青い夜 |
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作家 | ドバト |
コンテンツ種別 | 単行本・長編(全7話+エピローグ) |
出版年 | 2013(連載期間:2012〜2013) |
出版社 / 掲載誌 | ヒット出版 / コミック阿吽 |